ウグイス
近くにある公園の薮がきれいに片付けられ、もう、聞くことはできないかも・・・となかば諦めていたウグイスが、鳴いています。
これはうれしい春の訪れ。
東京なので救急車や車の音も十分に聞こえてきますが、その中にあってウグイスの鳴き声はみずみずしいです。つられて他の、名前がわからない鳥たちも元気に鳴いています。
「この春はウグイスは来ないかもな〜」という勝手な決めつけの外に起きた出来事。
タイトルに今の自分の課題を見て、道場仲間からお借りしている本『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』の中に、イギリスの精神科医ウィルフレッド・ビオンによる文章の引用があって、それを以下に抜粋します。
「・・・ネガティブケイパビリティが保持するのは、形のない、無限の、言葉ではいい表わしようのない、非存在の存在です。この状態は、記憶も欲望も理解も捨てて、初めて行き着けるのだと結論づけています。・・・」
ここから連想するのはパターンや過去の体験、思考によって決めつけてしまわない在り方です。
ウグイスの鳴き声が聞こえなかった時に、残念な気持ちを受け止めきれないから、打たれ弱く、ネガティブケイパビリティが低いパターンがあれこれ思考して、「こんなに藪を切っちゃったら、ウグイスは来ないよね」と決めつける。・・・そういうことをしているんだなぁ、と思いめぐらせました。
しかし実際には自分には見えていないウグイスの居場所がちゃんとあり、鳥たちは元気に鳴いている(笑)
平和な朝に感謝して、今日も一つ一つ、向き合っていきます。