「無」に浸る、何もしない贅沢
スペースに注視していて、気づいたことがあります。
それは、何かといろんなことを「やる」、無に「プラスする」、空きに「つめる」「入れる」、空間を「埋める」、ちょっとお腹が空いておやつを「食べる」というように、結果的にスペースがなくなることばかりやってるなーということです。
ひょっとすると、断捨離とか、瞑想、休息でさえ、健康や精神にとって「プラス」になることをやっているんじゃないか?と思います。
「無」というものを認識した時点で、「無」が「有る」ことにもなる。
ただ、私は何にもしないで、椅子に座ってぼーっと外を眺めたりするのが大好きです。特段ひっかかっていることも、気にかかることもない週末の夕方など、家のことなどをひと通り終えて、椅子にこしかけ、夕焼けに染まりつつある空を見ています。
それは、自分自身と世界の間にある空間を見ているんだと思います。そういう時は、「無」に浸っている時で、目の前に見えている空と、心の中の景色が同じように広がっていることでしょう。
「無」に浸る、何もしない贅沢は、私にとっては至福のひとときです。