小原古邨
昨年、茅ヶ崎で見た小原古邨の展覧会が今、原宿の太田記念美術館で行われています。
茅ヶ崎の美術館での展示とは趣向が違って、版画の製作過程(刷りの修正など)も見られる興味深い展示です。版画作り全体の流れがかいま見え、版画ってチームプレーなんだ、、、と思いました。
絵を描く小原古邨、それを板に彫る人、紙に刷る人それぞれの力があの絵画と見間違えるような版画に現れているということがよくわかりました。またそれら全体を活かす版元の存在も面白いです。
茅ヶ崎の美術館では通常来場者数が一日に100人程度のところ、小原古邨展では1300人を記録したのだそうです。太田記念美術館でも同じ頃に展示会の企画を考えていたそうで、学芸員さん曰く、その時に小原古邨のことを考えていたのは日本中で二人だっただろう・・とのこと(笑)色々な事情からまず茅ヶ崎で開催され、それから太田記念美術館で、、、となったようです。
鳥や動物の毛並みのもふもふ具合や花々のグラデーションのみずみずしい美しさにうっとりとします。前期・後期と作品が全て入れ替わるそうなので、また訪れます。