國領經郎展

國領經郎展

2020年07月19日 10:18

茅ヶ崎市美術館に行きました。
「生誕100年 國領經郎展 ―静寂なる砂の景―」
http://www.chigasaki-museum.jp/exhi/2020-0419-0607/
私は國領經郎さんという画家を今回、はじめて知りました。
作品、作品が、神がかっていて、その領域にスーーーーッと引き込まれていきました。風景画の景色に、自分もぽつんと立っているような感覚です。作品群と、今の自分自身の学びや心象風景とも重ね合わせながら、堪能した展覧会でした。
描けなくなったときに、その原因は自分の器用さにあると気づき、そこから点描の手法を取り入れるようになったのだそうです。描きたい何かを強く感じていた方だったんだなと、そのエピソードから、思いました。
自分が器用なのがダメなんだ、、って、思考的・技巧的に生きていたら気がつかないかも、と。上手に描けることなど、彼にとってはどうでもよかったんだな。絵を通して自分自身が表現したい何かをずっと追求していたのかな。・・・色々、思いました。
彼の絵からは、永遠を感じます。ずっと続いている、あるいは続いていく感じ。そして、女性を”連写”している作品からは、今、今、今、という今の連続、その一瞬、一瞬を捉えているような。そこにも時、永遠を感じます。
ちょっとこの人、変だったのかも・・と、芸術家の狂気のようなものを感じ、「ゲージュツはバクハツだー!」のような方を想像していたら、そのまなざしは深く、きわめて優しそうな紳士で、ああ、この方が魂の景色を探求されていらしたのかーと、しみじみ感じました。
「師・國領經郎の作品を語る」(お弟子さんによる解説)
https://youtu.be/ZV-kwEZoy-U