蚊虻の止まるが如く
鍼灸院で、足のほうに刺した鍼によって(鍼は全く感じません)内臓の「気」を動かしていただきました。
先生が足の方にいるのに、胃のあたりがククックッ・・・となるんですよね。これが毎回不思議で面白いです。
また、施術の最中には先生から様々なお話をうかがい、好奇心が全開になりました。
優しい鍼を心がけよ、「(刺し方は)蚊虻の止まるが如く」「蓮の糸で岩を動かすように」と鍼灸に関する古い書物に表現されているのだそうです。また、ベテランの鍼灸医はシャーマンのようであり、神との繋がりについて言及されているとのこと。
そういったことを感じ取って自分でやってみようとするか、「そうは言ったって」と反論して(?)やらないか。この話は、あらゆる場面で共通しているように思います。
「蚊虻の止まるが如く」といった表現もたいへん魅力的で、どれくらい優しく鍼を打つのか、イメージがつきます。あの手この手で何とか、鍼灸の極意を後世に伝えようとされてきたのだろうと苦労を察します。