空っぽになるためには
「空っぽになるためには、空っぽじゃない体験をしないとダメなんです。」『死後を生きる生き方』(横尾忠則/著)
こういう一文があって、やっぱりそうなんだなぁ、と思いました。
というのも、自己探求をしていると「そうではない」と直面することが多々あるからです。最初からそれがパターンだと知っていれば、あんな大変な思いはしなかったかもしれないと呆然としたり、もっと別の人生を生きられたかもしれないと自分の決断を悔やんだりということがあったりします。←でもってそれ自体がパターンだったりします。
しかしながら、実際はそれがパターンだと知るタイミングは人それぞれですし、それを知らないままの人もいます。そこも含めて自分自身のセッティングであって、適切なタイミングです。
私自身、これまでも多くの「そうではない」を繰り返してきています。その度にガーーーン!となり、ぱっかーーーん!とまっぷたつに割れた鎧をそそくさと片付けて次に進んできています。パターンで生きる人生は基本的には強い決めつけと思いこみによる妄想劇場のようなものなのでそうなるんだと思うんです。そして、それが人間です。
あと、生きているなかでさまざまな気づきもあります。そうするとそれまで是としていたことも「そうではない」と自ら離れたりもしますね。
いずれにせよ、「学び」にとっては全てが必要で、無駄はひとつもないです。
「そうではないあり方」を体験して、ネガティブな感情や息苦しさによりパターンに気がつき、「本来のあり方」へと方向転換を図る。しかも私たちはどうやらこの旅を、生命を超えて何度も何度もやってきているようですから、それを楽しく軽やかにやっていこう!と思うのです。