バレエって探求だ・・と思った出来事。
バレエって探求だ・・と思った出来事。
この間のバレエ教室では、なんと私以外の全員が上級者で、トウシューズで練習される方もいらっしゃり、最後はグランフェッテ(スタジオの真ん中でくるくる何回転もする技)を間近で観ることができました。
内心「おお〜!」と感激しながら「今のこれ、白鳥の湖でやってました!」と思わず言うと、先生が「そうだよね、白鳥じゃなくて黒いほうが踊ってたでしょう?」なんと白鳥の湖では32回転するのだとか(驚愕!)
さらには「舞台で32回転するということは、練習で64回できないといけない」と教えてくださりました。
その話の横では、たったいま、グランフェッテをやり終えた方が両手を膝に置きながら肩でぜーぜー息をしていらっしゃって(この方がクラスで一番上手!)、「すごいですね!!」と話しかけたら、「、、、ダメ、、、全然、回れてない、、」としょんぼりされてました。
「え?回ってたじゃーん!」とは当然言いませんでしたが、「そーですかーーー」と受け止めながら、この方の向かっている先を感じました。
以前目の当たりにしたことをきっかけに、私はこの方を大変な努力家だと見ています。床に腹這いになり、踵を持って背を反らせるトレーニングで、私などは床上数センチしか上がりませんが、この方はすごい上がるんです。しかも、踵を手放しても上がったまま。このときに「わっ!できた!!」と小さな細い声で、でもとても嬉しそうにその方が言ったんです。
クラスの誰よりも上手な人、すごい努力をしている人、その方が言う「、、、ダメ、、、全然、回れてない、、」。いつかグランフェッテをやり切って「わっ!できた!!」と言うんじゃないかなって思います。
その道に、探求心を感じた出来事でした。