『万物の理論』、読み直しました。

『万物の理論』、読み直しました。

2025年05月06日 21:15

GW中『万物の理論』(ケン・ウィルバー 著)を読み直しました。

自分自身のメモとして、一部を下方に抜粋しました。

特に「発達のラセンすべての健全さに取り組む」という箇所が、胸のあたりにいい感じがあります。レッドはレッドの健全さ、ブルーはブルーの健全さ、それぞれの段階に適切な健全さがあるというふうに私自身は理解しています。

ここは、ミームが高次であることがより健全、とやや誤解していました。が、考えてみれば、そうではない、と合点がいきます。

それぞれの段階で、健全さに取り組む。

そのためにも、自分自身が内面的なものを発達させていかなければならない、(そうしないと健全な外面的発達は維持されない)と気を引き締めています。

 

* 『万物の理論』(ケン・ウィルバー 著)より抜粋 *

個人は所与の段階を十分に味わう必要があり、それを満たし、そうすると先に進む準備ができる、ということなのだ。所与の段階の特有の栄養分にまだ飢えている人間は、他を見ることができないのである。
一方、もしその人が段階を味わって、かなり満たされると、変容に向けて開かれる。そうなるためには、一般的にある種の不調和が起こる必要がある。新しい波が創発しようともがき、古い波はとどまろうともがいていて、当人は引き裂かれ、不調和で、いくつもの方向に引っ張られていると感じる。しかしどんな出来事であれ、現在のレベルへのある種の深い不満足がなければならない。深く混乱した不調和感がしつこく浮かんでくるためには、動揺し、悩み、不満を感じる必要があるのだ。(P.75、L.9)

真に統合的なモデルは、発達の一つのレベルや次元を取り上げて、すべての人に強制しようとはせず、その代わりに発達のラセンすべての健全さに取り組むという最重要の指令に従うので、そのマイノリティに対するアプローチは、(途中省略)個々人と諸文化がそれ自身の速度、それ自身のやり方で発達することができるような条件 ー内面的なものと外面的なものの両方ー を促進することである。(P. 173、L.8)

対応した内面の、発達が伴ってのみ、外面的発達は実行され、維持されうる。それは、一方が他方より重要だということではなく、興亡を共にするということである。(P.210、L.18)

世界の残りの部分がグリーンに到達するためには、個々人がパープルからレッド、ブルー、オレンジ、グリーンへと発達しなければならない。(途中省略)ブルーのミームは、絶対的に決定的な、避けられない、不可欠の、より高次の段階のための建築素材、、、(P.211、L.7)

内面的な発達がなければ、健全な外面的な発達は維持されえないのだ。(P.222、L.14)

(価値システムのモザイク図表)