「権力は下から来る」
寝しなに、枕元の本(『現代思想入門』千葉雅也)を開くと、「権力は下から来る」という、「権力」を主題としていたフーコーの考えが飛び込んできました。
ちょうど自分が向き合っているテーマであり、あまりのタイミングにぎょっとしつつ、しかし、眠たかったので少しだけ読んであとは翌朝、読みました。なんかすごい夢を見ちゃいそうだなと思いましたが、それはなかったです。
それで、その「権力は下から来る」という見方は、弱者がむしろ支配されることを無意識に望んでしまうメカニズムを分析し、実は、権力の開始点は明確ではなく、多方向の関係性として権力が展開しているということが記されていました。
私は、これを読んだ時に、「多方向の関係性」というのはあらゆる人間のパターンのことだなと思いました。権力ってあらゆる人間のパターンが作り上げ、それぞれにとって都合がいいように、集合意識で成り立たせているんだな、と考えました。
それから自分のパターンの場合は、むしろ自分が支配したいほうなので、支配されることを望んでいるとは思わないのですが、でもそういうふうに望む人がいるということは、支配するほうが相手を利用するだけでなく、支配される方もまた利用しているんだなと思いました。つまり、共依存です。
「私」はどうありたいのか。その、集合意識の世界に居続けるのか、それとも「私」を使って、新たな世界で生きるのか。
「私」はどうありたいのか。慣れ親しんだ世界に惰性でいてしまうときに、いいのか?それでいいのか??と問いかけ、黙りなさい。決めるのは「私」、をひさしぶりに発動させています。