影響力
さまざまなパターンをケアする中で、他人への影響力というのはパターンが最も持ちたい力かもしれないと考えました。支配欲や権力欲はその代表です。
自分が何かを言った際、相手が自分の言う通りにするかしないかで感情が湧いてくるとしたら、それはパターンで言っていることになります。
最近の自分自身を観察していると、相手が自分の言う通りにしなくてもイラッとはしないし、自分が言った通りであったとしても特段の嬉しさもないことから、そのあたりはだいぶケアできてきたのかなと自分では思っています。
また、かつてほど、他人の言う通りにすることに不快感を抱かなくなりました。「はい、わかりました」と、軽くさらりと言われたことをやる感じです。
それで最近の体験から、人というのは、動くときには動くものだし、動かないときは、周囲が何をしても動かないということを学びました。
だからもし必要なことであれば１度は言う。でも、そこでもし、その人が動かないのであれば、それ以上は言わなくていい、と考えるに至りました。
すべてはセッティングであることから、きっと時がくればその人にとって必要な何かが起こり、然るべき方へと向かわせます。そういう風に宇宙はできている。
その意味でも、パターンが望んでいるような、一人の人間が他に与える影響力なんて１ミリもないと思います。
もし、自分が言ったように他人が言動したように見えたとしても、そう捉えているのは自分の「人を自分の思い通りにしたい」というパターンであって、本当のところは、その人の中にあるものが既にそのように動くことをわかっていて、ただ行動に移しただけだと今は考えます。そして、「自分の思い通りであってほしいパターン」のケアがやはり必要です。
人に与える影響力としては、規模やスケールからいって、自然が圧倒的でしょう。台風などの災害はもとより、連日の猛暑、湿気でさえ体は息苦しさを感じています。
同様に、直面するさまざまな出来事も自然の一部です。自分がどのように選択し、それを生きるのか、人生の方向性がそこに示されるほどの影響力です。
誰もが、宇宙の影響下に生かされていると思います。
