何気ない、、、
ふだんの何気ない会話での、何気ない話題で、予定調和として「そこで否定しない」というルールのようなものってあります。
たとえば、オリンピックが開催されているフランスで、「Ça va?」(どう?元気? 必ずかわされる挨拶)のあとは、「Oui, ça va bien merci, et toi?」のように「私は元気、ありがとう、あなたは?」ここまでがワンセット(バリエーションはさまざまあるが、とりあえず、短く終わる)。「どう元気?」と聞かれて、ややこしい話や元気でない話は、普通はしないです。相手もまたそこまで他人の話に深く耳を傾けていません。
日本では、今だと「暑いですねー」「・・・んねぇ・・(と暑そうな表情をする)」でしょうか。
この間、そのような、何気ない会話での何気ない話題で、他人からの肯定・共感・同調を無意識のうちに求めていることに気づいたんです。他人がそうであってくれれば安心、傷つかない、不快な思いをしない、というパターン。
自分が言った何気ない一言に、「そうそう!」という反応があると、ちょっとうれしく思っている。自分の居場所を確認するかのようなパターンの動き。うれしく思って、調子に乗ってさらにその話題をしようとするのはパターンなので、それはやりません。
一方で、「暑いですねー」のあとで「え?そお??」も「あり」です。その人は暑くない。もう少し話題を深めて、「自分はそう思わない」であってもそれはその人の意見・考えです。
何気ない日常で微妙な感じで動いて、快・不快を生んでいるパターン。
他人の反対・賛同はさておき、私はどうありたいのか、私はどう考えるのか。その表明を意識しよう。