人体の不思議
じつは、(まったく大したことはないのですが)10日ほど前から親指に違和感があり、ふとしたときに痛いので整形外科を受診しました。一通り見ていただいて、レントゲンも撮りましたが、特に何も見当たらず、とりあえず、痛みを感じる動きはしないように〜ということでその場は終えました。(自分の手の骨のレントゲン写真には魅せられました・・・とても美しかった。)
そして、ひょんなことから鍼灸医のことを思い出して、コロナ前は定期的に通ってたのに、なんでそこに気づかなかったのだろうか?!とそんな自分に疑問を抱きながらも、すぐに予約をして久しぶり(1年半ぶり)に鍼灸院を訪れたのでした。
すると、どうでしょう。先生はピタリと痛みの元を触診し、そのあたりにお灸をすれば徐々によくなると教えてくださりました。
ついでに体全体も脈診くださり、私の体はちゃんと冬支度に移行しているとのことでとても安心しました。先生に押されるところがことごとく痛くて、なんか身体中痛い気がする〜と言ったら、「それは痛いところを押してるからね」と言われ、爆笑でした。
そして「内臓体壁反射」ということを教わりました。背中の影響が胃に出る。あるいは胃への負担が背中に出る。そういった相関関係が体にはあるのだそうです。背中に鍼を打たれると確かに胃に効いてくる感じがあり、そういう人体の不思議に驚きます。
これはつまり、連日のリモートワークで固まった体、まるまった背中や腰は体のコリにおさまることなく、胃など、内臓へ影響が及ぶということです。在宅勤務の日はいつも飛ぶように時間が過ぎるのですが、体をよ〜く動かさないとまずいなと思いました。
背中/胃というように「対」(二個セット)で保たれているあたりが、リスク分散のようでもあり、治療・治癒もからだにとってはインパクトなので、できるだけ負担なく自然に、ピンポイントではなく包括的に、統合的に治っていく仕組みが体には、あらかじめ用意されているのだとも思いました。
先生に診てもらいながら「今日、来て良かったぁ・・・」と心の中でつくづく思っていたら、先生が「今日、来てもらってよかった・・」と言いました。施術する立場としては未病な状態(発症前)で取り組んでおきたいと思っているからです。
今回鍼灸院に行ったのは、私の心身を常々守り、導いてくださっている皆様のおかげかもしれないです。もしかしたら、先生のことを守っている皆様との打ち合わせもあったかもしれない。有難いです。