ホワイトすぎて・・・

ホワイトすぎて・・・

2022年12月19日 07:58

長時間労働を減らそう!ワークライフバランス!働き方改革!人権尊重!SDGs!などなど、職場での改善策が声高に叫ばれる昨今です。先日ついに睡眠!ということも言われ始めました。

いまは、人手不足の時代だから、どこの会社も若い優秀な人に来てほしくてたまらない。投資家たちもESG(Environment Social Governance)への関心が高い。だから企業は一生懸命「ホワイト」になろうと頑張る。多くの人から選ばれるために。

ところが、そんなところに「職場がホワイトすぎて辞めたい 若手、成長できず失望」というニュースが!

—-以下、冒頭記事の抜粋。—————————————
「職場がホワイトすぎて辞めたい」と仕事の「ゆるさ」に失望し、離職する若手社会人が増えている。長時間労働やハラスメントへの対策を講じる企業が増えたほか、新型コロナウイルス禍で若手に課される仕事の負荷が低下。転職も視野に入れる彼らには成長の機会が奪われていると感じられ、貴重な人材に「配慮」してきた企業との間で食い違いが起きている。
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このニュースは面白い!!

私が面白いと思った点は2つ。

1つは物事の皮肉。若い人たちに嫌われたくなくてとった、「配慮した施策」が裏目に出た。ホワイト企業であることの動機が自分たちの保身であることもバレた。企業って「存続」「保身」以外に存在理由ってないのでしょうか?

2つ目は、ブラックをないことにしてホワイトだけになると、ホワイトはホワイトでなくなる。光だけの世界がありえないのと同様に。

このニュースは何も企業だけの問題ではなく、若い人たち自身の問題でもあります。そもそもなぜそのホワイト企業に入りたいと思ったのか。当初は絶対に避けたいブラック企業の真逆にある「ホワイトさ」を選んだのではなかったか。ホワイト企業をやめた若い人たちはこれからどのような仕事をしていくのか楽しみですし、ホワイト企業のこれからも楽しみです!