不満は必要
意識の成長についてあらためて考えたくて、『万物の理論』を読み直していたら、次のような箇所が出てきました。
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個人は、所与の段階を十分に味わう必要があり、それを満たし、そうすると先に進む準備ができる、ということなのだ。所与の段階の特有の栄養分にまだ飢えている人間は、他を見ることができないのである。
一方、もしその人が段階を味わって、かなり満たされると、変容に向けて開かれる。そうなるためには、一般的にある種の不調和が起こる必要がある。新しい波が創発しようともがき、古い波はとどまろうともがいていて、当人は引き裂かれ、不調和で、いくつもの方向に引っ張られていると感じる。しかしどんな出来事であれ、現在のレベルへのある種の深い不満足がなければならない。
深く混乱した不調和感がしつこく浮かんでくるためには、動揺し、悩み、不満を感じる必要があるのだ。 (ケン・ウィルバー『万物の理論』 P.75 L.9〜)
ここは!という部分は私が太字にしました。
これで思ったのは、変容への兆しにピンとくるかどうかは、人によることであり、個人差があるということです。
人によってはまだまだ不満や不調和を感じる必要があるということだし、いま、多くの人が感じている不満、不調和は、そのうちピークに達し、じきじきに変容に向けて開かれる・・・であろうと思います。
これは自分自身もそうです。ある分野ではほんのちょっとの不満で十分かもしれないけど、別の分野ではかなり不満を感じないとまだまだ足りないよね、みたいなことがあると思います。
しかし、そのときはつらく、苦しいものだけど、それは新たな波の創発につながっている!
変容に向かうためには「(ある程度の量の)不調和が必要」、このことから逆に考えると、変容に向かおうとしない人は、まだまだ「不調和が必要」(飢えている)なのだと理解しました。私はこれは不調和の許容量(キャパシティ)が大きいのだと思っていましたが、いずれにしても不調和は必要。
不満、不調和、混乱、動揺、悩み、、、イコール「変容へ向かうときに必要なもの」という新たな意味づけです。
われわれは、不快な思いをしたら、その出所であるパターンを見て、語りかけをして、白黒ワークをして、、とやっていますが、それは毎回、変容への歩みを進めているということです。
さて、明日、あさっては、魂の道場・茅ヶ崎クラスです。
私は、今回の2日間も、具体的な行動に落とし込むことに留意した学びを心がけます。
いざ、魂の学びへ! 押忍!