他人を自分のパイプに運び込む、とは・・・
自分がこうしたら相手はこう反応するんじゃないか、自分がこう言ったら相手はこう言ってくるんじゃないかなどと考えて、何を言うか(言わないか)を考える。
こういうことって多かれ少なかれやっていることだと思いました。
わたしは以前、こういうことで何時間も頭の中でシミュレーションをしていました。まさにパターンの、パターンによる、パターンのための思考です。
それで、これって、「他人を自分のパイプに運び込んでいる作業だワ」と思ったんです。
自分の言動で他人がどう動くかなんて、わかりもしないことをあれやこれやと考えるのです。
他人を自分のパイプに運び込むというのはどういうことなのか、「他人を自分のパイプに運び込まない」(今年の目標のひとつ)と意識し始めたことで、自分が無意識でやっていることに気がつきました。
かつてのような壮大なシミュレーションはもう、今はしませんが、それでも、職場などで誰かに話しかけるタイミングとか、様子をうかがって「今、声をかけても大丈夫?」とか、これでも結構、気を使ってる自分がいます(笑)
あれこれシミュレーションせず、シンプルに人とやりとりするには、そういうふうにシミュレーションしているパターンにまず気づくことだと思います。
壮大なシミュレーションをしてた頃の私のパターン的動機は「人を自分の思い通りに動かしたい」でした。
自分の中のだれがそれをやっているのか。
そこにまず意識を向ける。それは健全なやりとりへの入口です。